第33回古美術・茶道具展 和美の会 図録
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平寿商店呂宋耳付茶入  銘 巾高   1  子鶴小堀宗中挽家仕覆二小堀宗中による由来書(軸装)由来書箱書は吉村観阿(白酔庵)新発田藩主溝口翠濤公による「御書付」『溝口家蔵帳』・『溝口家御掛物帳』に所載小堀宗中由来書「霊亀」という銘の茶入は昔に小堀宗甫(遠州)が所持していたルソン焼のもので、形態が亀に似ることから江月と道春の両哲が「霊亀」と名付けた。現在ではこの種の茶入は非常に珍しいものとなった。そこで同種の奇品でやや背の高いこの茶入を、「霊亀」に対し「子鶴」と今の世に名付けたのである。七・一糎七・一糎訳文溝口翠濤公御書付訳文宗中書一軸子鶴茶入銘の記天保一五年正月八日に、(宗中)書が出来る。弘化二年二月廿日に表具が出来る。同月廿八日に箱が出来、(観阿)箱書は同月卅日に出来る。毎年四月から九月までは土蔵に仕舞うべからず30

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