第33回古美術・茶道具展 和美の会 図録
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5 阿蘭陀色絵莨葉文水指 「デルフト陶器」と呼ばれたオランダ製の陶器で、十六世紀末から十七世紀初頭にオランダの北ネーデルランド地方で制作されたものと考えられる。本作は「アルバレロ型」とされる筒型の容器を茶の湯の水指に見立てて用いている。白地に鮮やかな黄や青が映える唐草文様で埋め尽くされていて、特に大きく描かれた葡萄の葉を莨の葉に見立てている。高 二二・七糎径 一一・三糎オランダ 十七世紀86

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